カルパティア生物圏保護区の中心部は、ウゴリシコ・シロコルジャンスキー山塊です。総面積15,580ヘクタールに及ぶこのエリアは、ユネスコ世界自然遺産に登録されているブナの原生林が広がるヨーロッパ最大の保護区です。ここでは経済活動が行われたことがなく、原始の森が完全に維持されています。
この山塊の特徴は、巨大な石灰岩のブロックと発達したカルスト地形で、一部の絶壁は高さ70メートルに達します。カルパティア最大の「ドルジバ(友情)」洞窟(全長約1km)を含む30以上の洞窟があり、旧石器時代の遺跡も発見されています。
最高峰にはウゴリシカ・プレシャ(1708m)などがあります。
動物相も非常に豊かで、オオヤマネコ、狼、ヒグマ、狐などが生息しています。カルパティア鹿などの大型草食動物も貴重な存在です。これらすべてが一体となり、ウクライナ・カルパティアのユニークなエコシステムを形作っています。生物すべてを慈しむ心が、未来への保護区維持につながります。
